本だったノート
このノートは、古紙回収に回るはずだった本から生まれました。
※以下に記載がございますが、表紙の色は偶発的に発生するグラデーションカラーのため、ご購入されるノートの色の指定はできません。予めご了承ください。
オンラインを中心として、全国から本の買取・販売を手がける株式会社バリューブックス。1日に2万冊もの本が全国から届くものの、そのうちの半分、1万冊は買い取れずに古紙回収へとまわっています。
インターネットの市場で値段がつかないは、古紙となり、再生紙に生まれ変わります。それはひとつの真っ当な循環ではあるけれど、「なにか、自分たちにもできることはないだろうか」という思いが募り、「本だったノート」が生まれました。
本だったノートの元となる紙である、本だった紙は多くの文庫本からできています。そんな本たちからできた紙には、 “本だった”記憶が残った活字が混ざっていることがあります。
その文字のカケラは、ノートとしての利便性だけを考えると不要な、むしろ邪魔かもしれませんが、本だったことに思いを馳せていただきながら、使ってもらえれば幸いです。
廃インクを活用したグラデーション印刷。こんな印刷は手掛けた藤原印刷でも初めてのこと。また、印刷に使用したインクはノベルティ製作時にも使った、 捨てられる予定であった「廃インク」を利用しました。印刷も出来る限りインキを無駄遣いしないこと、また偶然性を意識した方法です。
さまざまなグラデーションが映える、本だったノートの表紙カバー
従来は濃度合わせて本番の印刷をしますが、その濃度調整(テスト印刷)をやめました。一切合わせないことにより1枚ごとに濃度の変化が生まれ、意図できない自然なグラデーションとなります。テスト印刷も不要になるため、無駄な調整用紙が出ることも避けることができます。
カバーをはずすと、シンプルなデザインのノートとして使用可能
「本だったノート」は、再生紙のため一般的に流通しているノートよりは耐久性は低く、よれやすいなど、使い勝手が悪い部分もあるかと思います。
ただ、文字のカケラ、廃インクのグラデーションといった、1冊1冊が違う特色を持った世界で1つのノートであり、それらを個性として愛着を持って使っていただけたら嬉しいです。
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"the BROADEN"(ザ・ブローデン)